アブガルシアのメンテナンスは、とても簡単に行えるようリールそのものが設計されています。
しかしながら、メンテナンスに関して手順を説明した、マニュアル等が付属されていないため、メンテナンス方法に戸惑う方も多いと思います。

アブガルシアのベイトリールのメンテナンスをご紹介します。
今回は、一番の普及モデルブラックマックス2を利用してメンテナンスの工程を説明しますが、他のモデルもほぼ同様の手順となります。

※メンテナンス等による不具合が生じても、当方では責任が持てませんので、あくませも自己責任のもとで、メンテナンスは行ってください。

※ ネジは強く締めすぎないでください。固着の原因となります。固着防止としては、ネジのすべてに、グリスをつけるということも、手間がかかりますが、お勧めの方法です。

01
ブラックマックス2の右ハンドル。このモデルから、エントリーグレードの性能は格段に上がりました。スプールの回転性能、ドラグパワーなど、十分実用レベルに達しています。
エントリーグレードなので、使用における高級感はあまり感じられませんが、デザイン、性能は申し分ないと言えると思います。

02
まずは、右サイドカーバーにある(1)のネジを緩めてください。
(1)のネジを緩めると、左のサイドカバーが写真のようにねじることができます。
これで、左のサイドカバーは外れます。

※機種によっては、サイドカバーを下方向にねじるものものあります。

03
フレーム、スプール、左サイドカバーが分解された状態です。

04
最初のメンテナンス箇所ですが、左サイドカバーのスプールシャフトを受けている、ボールベアリングになります。
オイルを数滴させばOKです。グリスは使用しないでください。

05
スプール側にも、ボールベアリングが1個ついていますので、こちらにもオイルを数滴さします。グリスは使用しないでください。

06
次に右のサイドプレートをはずします。
この時、ハンドルをまず外します。ナットカバーのネジを緩め、カバーをはずして、ナットを外してください。

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ナットをはずした後に、ドラグハンドルも回して外します。

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ハンドルを外した後に、右サイドカバー外側の3箇所ネジを外します。
ネジの長さが、違う箇所がありますので注意してください。

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内側にもフレームと右サイドカバーをとめるネジが2箇所あります。

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サイドカバーを外すと、内部が見えます。
(1)はピニオンギア、(2)はメインギア。
メインギアの上にすうまい、金属のプレートやら、黒いワッシャーやらがありますが、これがドラグです。金属と、ワッシャーの摩擦を利用することで、ドラグを機能させます。
長年、利用したりワッシャーがぬれたり、オイル、グリスがついたりすると、性能が低下しますので、ご注意ください。
ワッシャーは消耗品なので、定期的なパーツ交換をお勧めします。

メインギアと、ピニオンギアにグリスをさします。
オイルだと、流れおちてしまい、他のパーツや内部で飛び散りの原因となりますので、グリスをさしてください。

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クラッチを機能させる、ヨークです。写真ではわかりにくいですが、ピニオンギアを支えるパーツです。
ヨークの役割は、ピニオンギアと、スプールの接続を切り離して、クラッチが効いた状態にさせるパーツです。
クラッチバーを押し下げると、ヨークが持ち上がり、ピニオンギアとスプールが離れ、スプールはフリーの状態になります。
ヨークもなんらかのタイミングで、割れたりすることがあります(めったにありませんが)

メンテナンスは、ヨークまわりに、しっかりとグリスをさします。

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逆回転防止のローラーベアリングです。
よくトラブルを起こすパーツです。
特に、日本の場合は冬場気温がかなり下がりますので、グリスが硬化しやすく、ハンドルが前後どちらにも回ってしまうという症状を引き起こします。
円柱のハンドルシャフト受けを引き抜くと、中にいくつかの円柱状のベアリングが見えます。
こちらに、グリスを塗ってください。
グリスガンとかあると、塗りやすいですが、塗りにくい場合は、綿棒のようなもので塗布します。
オイルは使用しないでください。

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最後に、スプールシャフトを受けるボールベアリングにオイルを数滴さして、終了です。

組み付けは、分解の逆を行えばOKです。
構造上、分解している状態でクラッチを触らないください。
ドラグを押さえつける力で、クラッチを戻すシステム動かして機種もあります。
分解してる状態で、クラッチを動かすと、メインギアが浮いて、クラッチが戻らなくなります。
もし、そうなったら、クラッチを指で動かしつないだ状態にしてから、パーツをくみ上げてください。

簡易的な、メンテナンスであれば、15分~30分もあればできます。

古いオイルやグリスをしっかり落としたい場合は、パーツ洗浄剤などをつかい、パーツクリーニングを行うと、さらにしっかりとメンテナンスすることができます。
洗浄剤は、パーツに影響を及ぼさないものを使用してください。

くれぐれも、自己責任でメンテナンスは行ってください!

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